m4 城東スタジオえむふぉお じょうとう すたじお

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m4 城東スタジオ

入山辺の木工工房atelier m4(アトリエ・エムフォオ)の新しいスタジオが2019年5月オープンしました。

東町から信州大学に向かう善光寺街道沿いにあるオシャレな美容室の後ろ側から2階に上がります。

南側に明るい窓のあるこの開放的な空間で、代表取締役であり前田木藝工房四代目の前田大作さんにお話をうかがいました。

東京の京橋宝町で明治中期から指物師(硯箱や鏡台など)を営まれてきた前田木藝工房は昭和の終わる頃、木材生産地松本に工房を移転し、2007年atelier m4が設立されました。

現在、入山辺に工房がありますが、作り手として商品を検証し使う側から商品を体験してもらう、工房とショールームの中間的な場所として、この市街地に「m4城東スタジオ」を開設したそうです。サテライトオフィス+アンテナショップと言えるかも知れません。

これまでも時代に合わせて椅子やテーブルなどの製品を作ってきましたが、これからは地元産カラマツ材を生かしたキッチンなど、打ち合わせを通して作り上げるトータルな提案をしてゆきたいそうです。それには住まいや暮らし方をお客様に実感してもらうようキッチンをそのままの姿で見せる必要があると言います。冷蔵庫やレンジフード、シンクや照明などとの調和も大切ですね。

前田さんは「ここは木材の産地(山辺方面)を遠望し、購買や使用をする市街地や住宅地が近くにある場所です。山や林との関わりで生活や産業が成立していた歴史を踏まえ、このスタジオが山林と街、木材と人の暮らしをつなぐハブになればいいなあと思います。」と目を輝かせて語りました。

ほかにもテーブルのPaddle(パドル)ブランド、森と木の魅力を伝えるSOMAMICHI(ソマミチ:林業者、加工業者、建築関係者などの連携活動)など多くの活動をする前田さん、カラマツの特性や家具に対する考え方など興味深いお話をたくさん聞き、ここは新築や改築を考えているご家族はもちろん、松本産の資源を活用した木工品に興味のある人も、これからの自然との共生を考える刺激的なヒントがある場所だと感じました。


鰹節削り機やカッティングボードなど端材を生かした小物なども見られます。木材のボリューム感や肌あいなどが実感できます。

地元の自動車販売会社とのコラボレーションで製作されたキーホルダー。現代のクルマのハイテクと掌(たなごころ)の感触を同時に味わう贅沢な楽しみ。


この界隈は松本城や旧開智学校、旧高橋家へも近く、「袋町の鉤の手」など松本観光としては通好みのものもあります。住宅と店舗、城下町の痕跡などが混在し、のどかで自由なムードが漂っています。

 

 

住所
松本市城東2-8-2
TEL
0263-74-0088
URL
http://www.atelier-m4.com/
アクセス
徒歩
松本城から徒歩11分
バス
信大横田循環線新町バス停より徒歩4分。四賀線上馬出しバス停より徒歩2分。
2019.6.11 ※経年変化により、記事の内容と現在の状況は異なる場合があります