大宮熱田神社は、梓川の水の恩恵をうける里々の守護神としてその昔、松本平を眼下に一望できる本神山山頂(1,283メートル)に「梓水大神」を祭神として奉斎されていました。その後、祭事や参詣者の便のために、清浄な地を選び神殿を造営して遷座し、更に「熱田大神」「天照大神」「八幡大神」が合祀されたのが現在の神社です。
本殿は、室町時代建立の一間社流造りで、独特なつくりが随所に見られる建築物は、その優美な姿、とりわけ「こけら葺」の屋根が描いた流れるような曲線の美しさは、見る人の心を引きつけます。昭和24年(1949)に、国の重要文化財に指定されました。
例祭は、毎年4月28日~29日に催されます。5地区から山車が引き出され、神楽殿では、それぞれ古来からのしきたりを残した獅子舞が奉納されます。