“明日からの生活が少し豊かになる”そんな「はた映画上映会」の 9 月の作品は
「ぼけますから、よろしくお願いします。」とその続編の 2 本立てです。
<ぼけますから、よろしくお願いします。>
認知症の母親と耳の遠い父親を題材に手がけたドキュメンタリー。呉市に暮らす両親は結婚もせずに東京で仕事に打ち込むひとり娘を遠くから静かに見守っていた。45 歳で乳がんが見つかり、落ち込む娘をユーモアあふれる愛情で支える母。そんな母の助けにより、人生最大の危機を乗り越えた信友監督は両親との思い出づくりのため、父と母の記録を撮りはじめる。しかし、信友は母の変化に少しずつ気づきはじめ……。
昨年度、はた映画上映会で取り上げ大好評だった作品です。続編を機に再上映!まだご覧になっていない方は合わせてご鑑賞ください。
<ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~>
上記、「ぼけますから、よろしくお願いします。」の続編。信友監督は前作完成後も、広島県呉市で暮らす 90 代の両親を撮り続けていた。2018 年、母の認知症はさらに進行し、ついに脳梗塞を発症してしまう。入院した母に面会するため、父は毎日 1 時間かけて病院へ通い、いつか母が帰ってくる時のためにと筋トレを始める。一時は歩けるまでに回復した母だったが、新たな脳梗塞が見つかり、病状は深刻化していく。そして 2020 年 3 月、新型コロナウイルスが世界的に拡大し、病院の面会すら困難な状況が訪れる。認知症とともに生きることの大変さや家族の苦労、日本全体が抱える高齢化社会の問題を浮き彫りにしながらも、幸せな夫婦の姿を家族ならではの視線で映し出す。