視える

12月26日(金) 19:30
松本市エムウイング6階ホール
下記より前売券お求めになれます
監督:ダミアン・マッカーシー
出演: キャロリン・ブラッケン グウィリム・リー
2024年製作/98分/アイルランド
配給:アンプラグド
盲目の霊能力者である主人公が、殺された双子の姉の死の真相に迫っていく姿を描いた超常サスペンスホラー。ある夜、郊外の屋敷で女性ダニーが惨殺される。容疑者は現場に現れた精神科病院の患者とされたが、事件は多くの謎を残したまま幕を閉じた。1年後、ダニーの双子の妹で盲目の霊能力者ダーシーは、不気味な木製マネキンを携えて、ダニーが殺された屋敷を訪れる。そこには、ダニーの元夫テッドと、その恋人ヤナが暮らしていた。ダーシーは姉の死の真相を探ろうとするが、そんな彼女を待ち受けていたのは、思いもよらぬ真実と恐怖だった。2024年のサウス・バイ・サウスウエスト映画祭のミッドナイターズ部門で観客賞を受賞した。
月刊ホン・サンス Vol.2
小川のほとりで

12月27日(土)
①10:30 ②17:00
松本市エムウイング6階ホール
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監督:ホン・サンス
出演:キム・ミニ クォン・ヘヒョ
2024年製作/111分/韓国
配給:ミモザフィルムズ
韓国の名匠ホン・サンスが、ソウルの女子大学を舞台に演劇祭をめぐる学生と大人たちの恋愛模様を描いた群像劇。演劇祭が間近に迫ったソウルの女子大学。講師として働くテキスタイルアーティストのジョニムは、校内で起きた恋愛スキャンダルの穴埋めをするため、有名俳優で舞台演出も手がける叔父シオンを臨時の演出家として招く。演劇祭に向けて寸劇作りが始まるが、学生たちの恋愛事件の余波や、先輩の大学教授とシオンとの新たな恋の予感など、10日の間にさまざまな出来事が起こる。
笑む窓のある家

12月27日(土)
①13:00 ②19:10
松本市エムウイング6階ホール
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監督: プピ・アバティ
出演: リノ・カポリッチオ
フランチェスカ・マルチャーノ
1976年製作/111分/イタリア
配給:インターフィルム
狂い死にした画家のフレスコ画に秘められた恐るべき謎を描いた、イタリアの異色サイコスリラー。絵画修復師のステファノは教会のフレスコ画の修復を依頼され、北イタリアの田舎町を訪れる。その絵は「死に際を描く画家」と言われ20年前に狂死したブオノ・レニャーニによる、「聖セバスティアヌスの殉教」を模した不気味なフレスコ画だった。ステファノの友人アントニオは、町で禁忌とされるレニャーニとフレスコ画の関係をひそかに調査していたが、何者かに殺害されてしまう。すべての謎を解く鍵は、アントニオが殺される前に口にした「笑む窓のある家」に隠されていた。1976年の初公開時は注目度が低かったものの21世紀に入ってから再評価が進み、2025年・第29回ファンタジア国際映画祭で4K修復版がプレミア上映された。
ZEDER 死霊の復活祭

12月27日(土) 15:05
松本市エムウイング6階ホール
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監督プピ・アバティ
出演ガブリエル・ラビア
音楽リズ・オルトラーニ
1983年製作/100分イタリア
配給:インターフィルム
小説家のステファノは、妻アレッサンドラから中古のタイプライターを贈られる。中に残されたインクリボンには、「Kゾーン」という謎の言葉が刻印されていた。専門家のケージ教授によると、Kゾーンとは一見すると普通の土地だが、死者と接触できる場所と信じられていたという。その地を発見したパオロ・ゼダーはバチカン市国・秘密文書保管所に出入りする謎の人物だったが、失踪して行方がわからなくなっていた。やがてステファノは、Kゾーンとゼダーをめぐる国際的な陰謀に巻き込まれていく。
マルドロール/腐敗

12月28日(日) 10:30
松本市エムウイング6階ホール
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監督:ファブリス・ドゥ・ベルツ
出演: アントニー・バジョン ベアトリス・ダル
2024年製作/155分/
ベルギー・フランス合作
配給:アンプラグド
1990年代にベルギーの司法を揺るがした実在の少女拉致監禁・殺人事件「デュトルー事件」に着想を得て製作されたクライムスリラー。「変態村」「地獄愛」「依存魔」のファブリス・ドゥ・ベルツ監督がメガホンをとり、事件を追うなかで警察組織の腐敗に直面した憲兵隊員が、真実を求めるあまり暴走していく様子を描き出す。1995年、ベルギーで2人の少女が行方不明になる事件が発生した。若手憲兵隊員のポールは、危険な小児性愛者を監視する秘密部隊「マルドロール」に配属されるが、作戦は失敗に終わってしまう。腐敗した警察組織の闇に直面したポールは、事件解決に奔走するうちに我を失い、心身に異常をきたしていく。
2025年の松本CINEMAセレクト
最後に本作をお贈りいたします。
最初の年

12月28日(日) 13:30
松本市エムウイング6階ホール
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1972年製作/96分/チリ
配給:アップリンク
1970年、南米チリで史上初めて選挙により選ばれた社会主義大統領サルバドール・アジェンデが誕生し、国家規模の社会変革が始まった。その政権発足から1年間にわたる激動のプロセスを、国民の視点から丹念に描く。グスマン監督は鉱山、農村、港、都市、学校などさまざまな場所で人々の声を記録し、政府の政策が生活にもたらす影響や民衆の高揚感、変革への参加意識などを、希望とエネルギーに満ちた映像で映し出していく。その一方で、既存の権力構造との軋轢や、経済的混乱、政治的不安定といった不穏な兆しにもカメラを向ける。
本作は1973年にチリで発生した軍事クーデター後に多くのプリントが失われ幻の作品となっていたが、グスマン監督監修による半世紀に及ぶ修復作業を経てよみがえり、2023年9月にニューヨークのアンソロジー・フィルム・アーカイブスにて2Kレストア版が世界初上映された。