レッツ・ゲット・ロスト
まつもと市民芸術館小ホール
監督:ブルース・ウェバー
1988年製作/119分/アメリカ
88年、アムステルダムのホテルの窓から転落死したジャズ・ミュージシャン、チェット・ベイカーの生涯を描くドキュメンタリー映画。エグゼクティヴ・プロデューサーはナン・ブッシュ、製作・監督はファッション・キャメラマンのブルース・ウェーバー、撮影はジェフ・プレイス、編集はアンジェロ・コラオが担当。作品は、デビュー当時から最近までのベイカーの写真をモンタージュしながら、レコーディング・セッションする彼の姿を捉え、またインタビューによって彼の私生活にまで立ち入り、アーティストとして、また人間としてのチェット・ベイカーの姿を浮き彫りにしようというもの。
蟲

12月13日(土) 19:30
松本市エムウイング6階ホール
監督: ヤン・シュバンクマイエル
2018年製作/98分/
チェコ・スロバキア合作
配給:ザジフィルムズ、クープ
チェコのアニメーション&映画作家ヤン・シュバンクマイエルが、「最後の長編劇映画」と宣言して2018年に完成させた集大成的作品。とある小さな町のアマチュア劇団が、チャペック兄弟の戯曲「虫の生活」の第2幕「捕食生物たち」の上演に取り組んでいる。コオロギ役を兼任する演出家は、遅刻や欠席をするメンバーたちのやる気のなさに怒りがおさまらない。さらに、演出家の妻で舞台でもコオロギ夫人を演じるルージェナは、ハチ役の男と明らかに不倫している。不穏な空気でリハーサルが進むなか、劇の展開と役者たちの行動が交錯していき、やがて舞台に惨劇が訪れる。
演劇の中の物語、それを演じる役者たちの姿、そして本作「蟲」のメイキングという3つのレイヤーが重なり合うメタ構造で、シュバンクマイエル監督ならではのアニメーション技法も取り入れながら描き出す。
