ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
2月21日(金) 19:30 2月22日(土) 12:00
松本市エムウイング6階ホール
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1978年製作/93分/イギリス
配給:インターフイルム
1973年にカーネギー賞とガーディアン賞を受賞した、イギリスの作家リチャード・アダムスによる名作児童文学をアニメーション映画化。
英国ハンプシャー州に、サンドルフォード繁殖地というウサギたちの巣穴があった。ある日、そこに棲むウサギで予知能力をもったファイバーが、災害が迫っていると告げる。ファイバーの兄ヘイズルは、ウサギたちの長に避難を提案したものの、とりあってもらえない。そこでヘイズルたちは、何羽かのウサギたちとともにその地を脱出する。しかし、そんな彼らの前には、ウサギにとっては食われるためだけの養兎場や、軍国主義的な統制を敷く繁殖地など、予想だにしなかった世界が待ち受けていた。
旅に出たウサギたちを待ち受ける苦難、人間たちの乱開発により滅びゆく野生動物、外敵との血なまぐさい闘いなどが容赦なく描かれ、ウサギたちの視点を通してシビアな現実社会を映し出す。日本では1980年に夏休み映画として公開され、畑正憲(ムツゴロウ)監修の日本語吹き替え版のみが上映された。2024年には、製作45周年を記念してHDリマスター版・字幕版でリバイバル公開。
どうすればよかったか?
2月22日(土)
①14:00~ ②17:45~
追加上映 3月8日(土)
①10:30~ ②13:00 ➂15:30~ ④18:00
3月14日(金) ①19:00
松本市エムウイング6階ホール
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監督:藤野知明 制作:淺野由美子 撮影:藤野知明 淺野由美子
2024年製作/101分 配給:東風 (C)2024動画工房ぞうしま
面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。
このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。
20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。
オークション 盗まれたエゴン・シーレ
2月22日(土)
①16:00~ ②19:45~
松本市エムウイング6階ホール
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監督・脚本 パスカル・ボニゼール
出演:アレックス・ルッツ レア・ドリュッケール
2023年製作/91分 配給:オープンセサミ、フルモテルモ (C)2023-SBS PRODUCTIONS
ナチスドイツに略奪されたエゴン・シーレの絵画「ひまわり」を巡って美術オークションの世界で繰り広げられる駆け引きの行方を、実話にインスパイアされて描いたフランス映画。
パリのオークションハウスで働く競売人アンドレ・マッソンは、エゴン・シーレ作と思われる絵画の鑑定を依頼され、元妻で相棒のベルティナとともにフランス東部の工業都市ミュルーズを訪れる。絵があるのは、化学工場に勤める青年マルタンが父亡き後に母と2人で暮らす家だった。シーレほどの著名作家の絵画はここ30年ほど市場に出ておらず、当初は贋作を疑うアンドレだったが、現物を見てシーレの傑作であることを確信。思いがけず発見された名画を巡り、さまざまな思惑を秘めたドラマが動きだす。