どうすればよかったか?
追加上映
3月8日(土)
①10:30~ ②13:00 ➂15:30~ ④18:00
3月14日(金) ①19:00
松本市エムウイング6階ホール
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監督:藤野知明 制作:淺野由美子 撮影:藤野知明 淺野由美子
2024年製作/101分 配給:東風 (C)2024動画工房ぞうしま
面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。
このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。
20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。
ジュ・テームジュ・テーム
3月7日(金) 19:30
松本市エムウイング6階ホール
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監督:アラン・レネ
出演:クロード・リッシュ
1968年製作/96分/フランス
提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム
後援:在日フランス大使館/ アンスティチュ・フランセ日本© CINE MAG BODARD
「去年マリエンバートで」「二十四時間の情事」などで知られるフランスの巨匠アラン・レネが、1968年に手がけたSFラブストーリー。タイムトラベル実験の失敗により時間の中に閉じ込められ、かつて愛し合った恋人との記憶をランダムに追体験することになった男を描く。
「時間」を研究するクレスペル研究所で、タイムトラベル実験への参加を依頼されたクロード。1年前へ旅だった彼の目の前には夏の真っ青な海が広がっており、そしてそこには、かつて破滅的なまでに愛し合った恋人カトリーヌがいた。しかしマシンの故障により過去に閉じ込められてしまったクロードは、ばらばらに散らばった思い出を追体験していくのだが……。
1968年のカンヌ国際映画祭に出品されたものの、五月革命の余波を受けて映画祭自体が中止となり、その後の興行も芳しいものではなかったことなどから、日本では長らく特集上映などで上映されるのみだった。時を経て再評価が高まり日本でも2024年2月に初の劇場公開が実現。