長野県朝日村で出土した縄文土器に特徴的な螺旋紋様に着目した作品約20点を展示します。
数年前、作者が住む朝日村で新たに建設されるバイパス工事に伴って行われた発掘調査をきっかけに、かつて同じ土地に生きた人々が繰り返し土器に描いた螺旋紋様に強く魅かれるようになった作者は、大判フィルムカメラを使って紋様の接写を続けてきました。
縄文時代、私たちの祖先が残した螺旋紋様は自由に、伸びやかに、時に混乱しているかのように複雑な姿で描かれています。言葉の代わりに今に残された螺旋のかすかな囁きは、5000年後の子孫である私たちの胸にどのように響くでしょうか?
作者自ら行う緻密な暗室作業から生まれたフィルム写真を使って縄文螺旋の世界を展示空間に展開します。ぜひその力を体験しにギャラリーに足をお運びください。
会場: GRAIN-NOTE 2階ギャラリー 松本市中央3丁目5−5
宇賀神拓也HP https://takuya-ugajin.com/