企画展・講演会のチラシはここからダウンロードできます。(PDF:1,355KB)
エリ穴遺跡ってなんだろう?
という方は、この下のリンクをクリックしてください。
このページの後半にある、エリ穴遺跡の説明を先に読むことができます。
企画展「エリ穴遺跡の精神世界」
松本市重要文化財に指定されている土製耳飾・土偶などの出土品のほか、関連する資料の展示をとおして、縄文時代のエリ穴遺跡に暮らした人々の儀式・交流等を解説していきます。
土製耳飾
ハート型系中実土偶
石刀
- 会場 松本市立考古博物館 第2展示室(〒390-0823 松本市中山3738-1)
- 観覧料 企画展の見学は無料です。ただし考古博物館入館料(大人200円、中学生以下無料)が別途必要です。
講演会「エリ穴遺跡と縄文後晩期の社会-近隣諸県との比較から-」
土製耳飾・土偶等の出土品と、県内外から発掘された類似の出土品とを比較し、エリ穴遺跡と他地域との社会的な結びつきについて講演します。
講師 高橋 龍三郎氏
- 期日 8月24日(土曜日) 午後1時30分から午後3時30分まで
- 会場 Мウイング6階ホール(〒390-0811 松本市中央1-18-1 中央公民館)
- 講師 高橋 龍三郎氏(早稲田大学教授・長野県文化財保護審議会委員)
- 定員 180名
- 参加料 無料
エリ穴遺跡ってなんだろう?
エリ穴遺跡は、松本市の南東部、東山山麓の内田地区にあります。
舟沢川と塩沢川の合流する場所の東側一帯(現在、重要文化財 馬場家住宅があるあたりです。)に広がり、縄文時代中期から晩期までの生活のあとが見られる集落遺跡です。
縄文時代後期から晩期にかけて、甲信地域の遺跡の数は著しく減少していましたが、その間もエリ穴遺跡は途絶えることなく、拠点的な集落としての営みが続きました。
エリ穴遺跡(想像図、絵の奥側が西)
平成7年(1995年)、内田地区の土地改良総合整備事業(圃場整備事業)に伴う発掘調査が行われました。
その結果、全国最多となる2,643点の土製耳飾のほか、人面付土版など多数の土製品・石製品が出土し、全国的な注目を集めました。
エリ穴遺跡発掘調査(写真上が東、左上の建物が馬場家住宅)
土製耳飾
(左)人面付土版 (右)顔面付分銅形土偶
出土品は膨大な量だったこともあり、本格的な整理作業は平成25年(2013)から始まりました。
その結果、土製耳飾には系統と変遷のあったことが全国で初めて判明するなど、学術的価値が見いだされることとなり、出土品のうち484点が平成31年(2019)1月に松本市重要文化財「エリ穴遺跡出土品」として指定されました。
図面類や出土品などの整理作業は、成果となる発掘調査報告書を刊行し、平成31年3月に完了しました。
今後は、普及公開事業などを開催し、市民が誇れる文化資産として活用していきます。
ここをクリックするとエリ穴遺跡の発掘調査報告書のページに移動します。