窪田空穂は、明治10年(1877)生まれで、明治・大正・昭和の3時代に渡って活躍した歌人です。89年間の生涯において、1万4千首余りの短歌を残しました。空穂の歌は「境涯詠」(みずからの生きる心境を詠い込んだもの)といわれています。また、他にも草木花の歌、旅行詠、時事詠、社会詠、風俗詠など広く社会現象をとらえていました。
本公開展では、収蔵されている多くの掛け軸、短冊、色紙の中から「地球」「天地」「星」「月」、そして「父母」をテーマとして、平和の大切さ、命の尊さ、空穂の両親に寄せた尊敬と感謝の念に触れていただきたいと思います。
最新収蔵資料は、寄贈者・安田治生氏の祖母・石井栄氏が、窪田家で働いていたことに係る資料で、空穂の作歌過程を見ていただける展示です。また、空穂の三高弟(松村英一、半田良平、植松寿樹)に関係する記念館収蔵資料を公開します。ぜひ、ご覧ください。
〇空穂の歌セレクション
尊い生命を受けついでいる「地球」、森羅万象を包みこむ広大な「天地」そして宇
宙にひろがる「星」「月」、心の琴線に触れる「父母」を詠んだ歌をセレクションし、
命の尊さと平和を考え、両親に寄せる尊敬と感謝の念に触れる機会とします。
〇最新収蔵資料
寄贈者の祖母が、窪田家で働いていたことに係る資料で、空穂の作歌過程を見てい
ただける展示です。
〇空穂の三高弟の歌と書
空穂の三高弟という名士があり、松村英一、半田良平、植松寿樹に関係する記念館
収蔵資料を公開します。是非、ご覧ください。
展示資料 掛軸、書簡、色紙、短冊など、パネル解説