この度、緊急上映会を開いてくださる皆様、まことにありがとうございます。パレスチナの人々は長い間、イスラエルの占領に苦しめられてきました。そのたびにパレスチナの人々は立ち上がってきましたが、今回のイスラエルの攻撃は常軌を逸しています。このままではガザが無くなってしまう勢いで、攻撃が続いています。確かにハマスのしたことは許されることではありません。しかし、これ以上一般市民の犠牲を出さないために、私たちはパレスチナ問題とは何か、現実に起こっていることを知ってほしいと思います。そのためにはガザ地区の実情をとらえた2つの映画『ガーダ パレスチナの詩』と『僕たちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』を、この機会にぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。
監督:古居みずえ
11月19日(日) ➀10:30~ ②16:30~
松本市エムウイング6階ホール
2008年から09年のイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への大規模空爆と地上侵攻により、300人以上の子どもたちが犠牲となった。その事実に衝撃を受けたジャーナリストの古居みずえは、攻撃直後に現地入りし取材を始まる。封鎖されたガザ地区で、物資もなく食事がままならない日々を送りながらも、がれきの中で遊びながらたくましく生きる子どもたちの姿を通して、人間の「生きる力」に迫ったドキュメンタリー。
監督:古居みずえ
2011年製作/86分/日本配給:アジアプレス・インターナショナル
劇場公開日:2011年8月6日
11月19日(日) 13:00~ 松本市エムウイング6階ホール
報道で知ることのできないパレスチナ自治区ガザの住民たちの声を劇映画という形で伝える映画「ガザの美容室」
『ガザの美容室』は、2015年の第68回カンヌ国際映画祭批評家週間で上映され、ガザで生まれ育った双子の監督タルザン&アラブ・ナサール監督作品です。映画の舞台は、パレスチナ自治区ガザの美容室。
美容室に集まった女性それぞれが、髪を整え、その順番を待合室で待つ中、通りの向こうではハマスとマフィアによる銃の発砲が起き、さらに空にはイスラエル軍のドローンが飛んでいる。美容室は戦果の中に取り残され、日常がいきなり戦場へと変わっていく。極限状態の中、女性たちは平静を装うも、マニキュアを塗る手が震え、小さな美容室の中で諍いが始まる。すると1人の女性が言う。
「私たちが争ったら、外の男たちと同じじゃない」。いつも戦争をするのは男ばかりと思う女性たち。オシャレをする、メイクをする。たわいないおしゃべりを、たわいない毎日を送る。それこそが、彼女たちの抵抗なのだ。(抜粋) 配給:アップリンク
監督:タルザン・ナサール アラブ・ナサール
2015年製作/84分/G/パレスチナ・フランス・カタール合作
ガーダ パレスチナの詩
11月19日(日) 14:45~
松本市エムウイング6階ホール
OLから転身したジャーナリスト・古居みずえが、戦火のパレスチナで女性や子供を対象に撮影したドキュメンタリー。パレスチナの古老たちから、イスラエルの建国によって故郷を奪われたパレスチナ人の体験と暮らしを聞き書きするパレスチナ女性ガーダに焦点を当てている。
監督:古居みずえ
2005年製作/106分/日本