IT’S NOT MEイッツ・ノット・ミー
5月3日(土) 11:15
4日(日) 19:40
5日(月) 16:40
10日(土) 20:00
まつもと市民芸術館小ホール
監督: レオス・カラックス
出演: ドニ・ラバン
2024年製作/42分/フランス DCP上映 配給:ユーロスペース
鬼才レオス・カラックスが初めて自ら編集を手がけ、圧倒的なビジュアルセンスで記憶と思考をコラージュしたセルフポートレート映画。
カラックス監督がパリの現代美術館ポンピドゥー・センターからの委任で構想するも、予算が膨らみすぎたため実現しなかった展覧会の代わりとして制作。「いま君はどこにいる?」というポンピドゥー・センターからの問いかけを根源的に捉え直し、自分がどこから来てどこへ行くのかという答えのない謎に、地の底から響くような低い声で口ごもりながら語る。
ジャン=リュック・ゴダール監督の後期のエッセイスタイルへオマージュを込めながら、家族について、映画について、20世紀の独裁者と子どもたちについて、死者たちについて、そして哲学
5月3日(土) 12:30
まつもと市民芸術館小ホール
甫木元空監督アフタトーク予定
下記から前売券お求めになれます
※4月20日入場者を対象に5月3日にもう一回鑑賞できる『BAUS』おかわり特別チケット1000円を販売いたします
監督: 甫木元空 脚本: 青山真治 甫木元空 出演: 染谷将太 峯田和伸 夏帆 井手健介
2024年製作/116分/DCP上映 配給:boid、コピアポア・フィルム
5月3日(土)16:30
5月4日(日)18:00
5月5日(月祝)15:00
2KコンバートDCP上映 まつもと市民芸術館小ホール
監督: ロベール・ブレッソン
出演: イザベル・ベンガルテン
1971年製作/83分/フランス・イタリア合作
2KコンバートDCP上映
配給:エタンチェ、ユーロスペース
フランスの巨匠ロベール・ブレッソンが、1969年製作の「やさしい女」に続き文豪ドストエフスキーの短編を翻案して描いたドラマ。
孤独な画家の青年ジャックは、理想の女性との出会いを妄想しては、その思いをテープレコーダーに吹き込んでいる。ある夜、ジャックはセーヌ河にかかる橋、ポン・ヌフで思いつめた表情の美しい女性マルトと出会う。マルトは恋した相手が1年前にアメリカ留学に発ち、「結婚できる身分になったら1年後に会おう」と言われていたが、1年が経ったその夜に相手は現れなかったのだという。マルトに熱い気持ちを抱いたジャックは、彼女が約束の相手に会えるように尽くすが、相手は現れない。そしてやがて、マルトの心もジャックに惹かれ始める。
ケナは韓国が嫌いで
5月3日(土) 19:15
5月4日(日) 10:00
まつもと市民芸術館小ホール
監督:チャン・ゴンジェ
出演: コ・アソン チュ・ジョンヒョク
2024年製作/107分/韓国/DCP
配給:アニモプロデュース
(C)2024 NK CONTENTS AND MOCUSHURA INC. ALL RIGHTS RESERVED.
現代の韓国社会を舞台に、生まれ育った場所で生きづらさを感じる女性が新たな人生を模索する姿を描いたヒューマンドラマ。韓国の小説家チャン・ガンミョンが2015年に発表した小説「韓国が嫌いで」を原作に、「ひと夏のファンタジア」のチャン・ゴンジェが監督・脚本を手がけ、韓国の若者たちが直面している現実を映しだす。
ソウル郊外の小さな団地で両親や妹と暮らす28歳のケナは、大学卒業後に就職した金融会社に片道2時間かけて通勤している。学生時代からの恋人ジミョンは自分が就職したらケナを養うと言うが、ケナはそんな彼に苛立ちを募らせていく。しかしケナの母は、裕福な家庭で育ったジミョンが娘と結婚することを望んでいた。一方、ケナたちが住む団地は老朽化のため再開発が予定されており、母は転居先の購入費用もケナに頼ろうとしていた。このままでは幸せになれないと感じたケナは、すべてを手放してニュージーランドへの移住を決意する
筒井武文監督 東京芸術大学大学院映像研究科教授退官記念上映
東京造形大学在学中に習作『6と9』(1981)を手がけた後、長編処女作『レディメイド』(1982)を発表。フリーの助監督やフィルム編集 者を経て独立し『ゆめこの大冒険』(1986)を3年がかりで完成、現在に至るまで精力的に作品を発表する傍ら、東京藝術大学や映画美学校などで後進の育成にもつとめる。
バッハの肖像
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2009より
5月4日(日) 12:10
筒井武文監督アフタートーク①
まつもと市民芸術館小ホール
監督: 筒井武文 撮影:芦澤明子、御木茂則 録音:鈴木明彦、森永泰弘
編集:山崎梓、大川景子
出演:ミシェル・コルボ、鈴木雅明、勅使川原三郎、タチアナ・ヴァシリエヴァ
ルネ・マルタン
2010年/120分/DCP 配給:コムテッグ (C)2015 筒井武文
勅使川原三郎の躍動する身体とその影、そしてタチアナ・ヴァシリエヴァによる無伴奏チェロ組曲が織りなす妖しくも官能的な舞台。ミシェル・コルボや鈴木雅明の情熱溢れる指揮による受難曲やカンタータ。それらを捉える冷静な画面の合間に映画作家自身のパッションが不意に噴出する瞬間が訪れる希有な音楽ドキュメンタリー。
自由なファンシィ
5月4日(日) 15:00
まつもと市民芸術館小ホール
筒井武文監督アフタートーク②
監督:筒井武文
出演: 岩瀬亮 松平英子
2015年製作/115分/日本/DCP
配給:コムテッグ
美術大学の職員として働く田上千尋は、同棲中の恋人・大沢ゆかりとすれ違いの日々が続いていた。戸惑いを募らせた千尋はゆかりにプロポーズするも、返事を曖昧に濁されてしまう。ある日、千尋は親族にゆかりを紹介しようとするが、彼女の家が空っぽになっていることに気づく。慌てふためいてゆかりを捜し回る千尋は、友人たちから気分転換にと舞台劇の招待状を渡される。「自由なファンシィ」と題されたその舞台劇では、愛人と駆け落ちして夫に別れの手紙をつづるヒロインをゆかりが演じていたが、千尋はそのことを知らない。そして公演前日、秘密を抱える女とそれに翻弄される男の運命が動きだす。
セノーテ
5月5日 10:30
まつもと市民芸術館小ホール
監督:小田香
2019年製作/75分/ DCP上映
日本・メキシコ合作
配給:スリーピン
「鉱 ARAGANE」で長編デビューを飾り、世界に羽ばたく若い才能のために2020年に設立された大島渚賞の第1回受賞者となった小田香監督が、メキシコ・ユカタン半島洞窟内にある泉セノーテの神秘を追ったドキュメンタリー。メキシコ、ユカタン半島北部。その地に点在するセノーテと呼ばれる洞窟内の泉は、マヤ文明の時代唯一の水源で、雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあった。この泉の近辺には現在もマヤにルーツを持つ人びとが生活している。マヤの人たちによって伝えられてきた精霊の声やマヤ演劇のセリフテキスト、そして水中と地上を浮遊する映像から、現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテをめぐる人びとの過去と現在の記憶が紡がれていく。
Underground アンダーグラウンド
5月5日(月祝) 12:00
まつもと市民芸術館小ホール
小田香監督アフタートーク予定
監督:小田香
出演:吉開菜央
2024年製作/83分 DCP上映
配給:ユーロスペース、スリーピン
「鉱 ARAGANE」「セノーテ」など異形の地下世界を題材に映画制作を続けてきた小田香監督が、日本の地下世界にカメラを向けた作品。
地下の暗闇から現れた「シャドウ(影)」はある女の姿を借り、時代も場所も超えた旅に出る。シャドウは地下鉄が走る音を聞き、戦争で多くの人々が命を落としたほら穴の中で死者の声に耳を澄ませる。山奥の寺では、洞窟へと続く壁面に彫られた仏のために読経する僧侶のかたわらに身を寄せる。かつてそこで起きたことをトレースするようになったシャドウは、ふと訪れた映画館で目にした映像に導かれ、湖の底に沈んだ街へと向かう。