光城山

レベル:
山行日: 2009.04.05
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光城山

光城山(ひかるじょうやま)は長野県安曇野市豊科にある標高911.7mの里山です。1500本の吉野桜が登山道に沿って頂上まで続いています。桜のシーズンにはライトが灯され昼夜多くの人が訪れます。
城山と名がついているようにかつてはここに光城という山城がありました。1553年に武田信玄によって攻め落とされ、今では頂上に火の守り神をまつる「古峯神社」があるだけです。
登山口は標高約600m、山頂までの標高差は300mちょっとなので、初心者や登山シーズンの足慣らしに最適です。

登山道案内板
駐車場の脇にあった登山道案内図です。

アクセス方法

マイカーの場合 国道19号線を北に向かい安曇野市豊科の信号機「野田」で右折して道幅が狭い線路下のトンネルをくぐり、T字路に出たら左折、道なりに進むと右手に光城山登山口の案内標識が出てくるので、そこで右折。広い駐車場(30台)があります。駐車場に簡易トイレがあります。
公共交通機関の場合 電車JR篠ノ井線「田沢駅」下車。国道を北に向かい、信号機「野田」で右折、マイカーの場合と同じ道を行きます。田沢駅から登山口までは徒歩20~30分くらい。

登山口から頂上まで 40分

意外にきつい坂気軽に登れる山ですが、久々の山登りのため坂がきつく感じます。
「ツツジコース」と「アカマツコース」の分岐や「サクラコース」と「アカマツコース」の分岐などいくつか分岐地点があります。大体左側に登って行く道を通れば最短コースになります。ゆっくり楽しみながら登りたい方は右手のコースを行くと大回りになります。

頂上 南から北に移動 10分

山の案内板大町方面は見えます
頂上にも桜の木がたくさんあります。眺望が良いので案内板と見比べて山を探すと良いでしょう。 とは言うものの、記者が登るときには大抵北アルプスに雲がかかっていて、常念岳の右隣に並ぶ槍ヶ岳を見たことがありません。この日も常念近辺は雲がかかっていましたが、大町方面の爺ヶ岳・鹿島槍などは見えました。
雨の日の桜
右の写真は、2008年4月26日の雨の日に登ったときの様子です。雨降りの日もなかなかのものです。

古峯神社
古峯神社の近くには三角点があるらしいのですが、気が付かずに通り過ぎてしまいました。
頂上付近にはトイレ(バイオトイレ)が2箇所あります。
車道案内板
少し車道を歩きます。左側の北廻りコースに進みます。

北廻りコースで下山 駐車場まで 30分

芽吹きはまだアズマイチゲ
林の中はまだ芽吹きには早く、山は全体的に茶色です。頂上と駐車場の中間地点の少し上でやっと花を見つけました。アズマイチゲです。
花桃林との分岐
青色の矢印は花桃の林に行く道です。赤色の矢印は今回の登山ルートです。
桜が有名な光城山ですが、桃の花も見逃せません。
広場
駐車場の上の広場まで下って来ると小さな橋があります。その橋を渡り、少し登った所から見る桃の木々は正に桃源郷です。
花桃林    桃源郷
↑写真は2008年4月26日の様子。左が花桃林の中です。右は橋から少し登った所からの眺めです。
さくら池
駐車場の脇には「さくら池」があります。良く見ると桜の花びらの形をしています。

お薦めの温泉

ながみねそう安曇野市保養センター「長峰荘
ガラス張りの明るい内風呂と少し立ち上がれば北アルプスの雄大な姿を眺められる露天風呂があります。洗い場にはシャンプーもボディーソープもあります。脱衣室にはドライヤーもあります。人口鉱泉のためか比較的空いているのでゆったりとできます。
泉質:ラジューム複合弱アルカリイオン泉
適応症:リュウマチ、神経痛腰痛、冷え性、肩こり、疲労回復、あせも、荒れ性、しもやけ、あかぎれ など
安曇野市明科中川手14-2 地図
TEL 0263-62-2195
長峰荘公式ホームページ こちら
定休日 毎月第2火曜日(祭日のときは、その翌日)
営業時間 10時~21時(20時30分まで入館可)
入浴料 大人:350円 小学生:150円 幼児:無料
(※2009年5月1日から入浴料金が変わります。大人:400円 詳しいことはお問い合わせ下さい)
お風呂上りにソフトクリームはいかがですか?メーカーのソフトクリームなのですが、自分で作らせてもらえるのでちょっと楽しいです。

記者の感想

気楽に登れるので2時間くらい時間があればゆっくり登ることができます。ちょっと山から遠ざかっていたせいか、翌日には筋肉痛になってしまいました。登る前と後に、もっと丹念にストレッチなどをするべきでした。気を引き締め、山の感覚を取り戻すためにも登山シーズンの初めには登っておきたい山です。登山靴を新調した時にも調子を見るために登っておくと良さそうです。
2008年4月26日の雨の日に登ったときには、地元のアマチュアカメラマンの方が何人か来ていました。雨の日も写真撮影に良いそうです。「おちおち家に居られない」と言っていました。光城山は地元の人達の憩いの場にもなっていて、愛されている山だと感じました。
  【登山者・記者 アルプスちえみ】