金峯山 牛伏寺ごふくじ

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金峯山 牛伏寺
当初は「普賢院(ふげんいん)」という名前のお寺でした。楊貴妃を妻にした事で知られる唐の玄宗皇帝に命じられて天平勝宝7年(756年)に大般若経六百巻を赤黒2頭の牛に積み、信州善光寺に奉納する途中、疲れ果てた2頭の牛が経文を積んだまま倒れてしまいました。これを見た玄宗皇帝の使者達は、本尊十一面観音の霊力を知り、牛を山麓に埋めて帰りました。それで「牛伏寺」と改名しました。





参道途中の牛堂には、阿弥陀仏を中心にして赤黒二頭の牛像がまつられています。牛堂の脇には、牛の形をした岩もあります。

牛伏川フランス式階段工へ行くには、牛堂の前で右側の道に進みます。

本尊十一面観音は、聖徳太子が42歳の時、国家の安泰を祈り、また自身の厄除けと多くの国民の厄難を除いて福寿増長を誓願して等身大の観世音菩薩を彫刻した仏像です。33年に一度開帳される秘仏です。

木像十一面観音像をはじめ、8躯が国の重要文化財に指定されています。1月の厄除縁日大祭では奥殿(収蔵庫)が公開され、重要文化財の仏像を拝観することができます。

ほかにも多くの寺宝があります。詳しくは牛伏寺のホームページをご覧ください。


鐘堂の天井画は、大正11年(1922年)に赤羽雪邦(あかはねせっぽう)が描いた雲龍図です。
赤羽雪邦は松本市並柳出身の画家です。

御朱印に興味のある方は、 松本御朱印めぐり 〜牛伏寺(ごふくじ)〜をご覧ください。

牛伏寺では毎日御祈祷をしています。詳しくは、牛伏寺のホームページをご覧ください。

住所
松本市内田2573
TEL
0263-58-3178
URL
http://www.gofukuji.or.jp/
駐車場
利用可
2018.10.21 ※経年変化により、記事の内容と現在の状況は異なる場合があります