島内の清い水に心和む goodmorningサイクリング秋#後半 女鳥羽川再発見プロジェクト連続講座5

2021.11.7
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島内の清い水に心和む goodmorningサイクリング秋#後半 女鳥羽川再発見プロジェクト連続講座5

10月31日(日)朝焼けに美しい朝 第5回女鳥羽川再発見プロジェクト連続講座 「good morningサイクリング秋」を開催しました。

今回は、四柱神社前に集合して女鳥羽川を下り、田川との合流地点まで行き、そこから田川沿いを下り、奈良井川との合流まで行き、更の奈良井川沿いを走りました。前半は、巾上までの工程をブログに書きました。

後半は、巾上の女鳥羽川と田川の合流地点から田川と奈良井川の合流地点、そして奈良井川沿いを走り最終地点「島内第一水源地」まで行きました。

巾上

①石尊大権現の由来

女鳥羽川沿いに立つ説明看板の1番です。巾上は、昔から松本の西の玄関口として野麦街道や、犀川通船の船着き場など交通の要衝として栄えて来ました。

石尊大権現の由来

巾上緑地 犀川通船碑

この場所の対岸に犀川通船の船着き場があり、ここに犀川通船の碑が立てられました

犀川通船碑説明

犀川通船碑説明

女鳥羽川と田川が合流する岬に、江戸時代天保4年(1833)に建てられた「大石尊大権現」の石碑があります。

石尊大権現碑

岬まで降りてみました。

巾上から川岸へ

先端の岬まで移動して、再び学芸員の遠藤さんに「犀川通船」の歴史について教えて頂きました。

古い写真が残っていて、この辺りまでは大きな船で来て、この先は小舟に乗り換えたそうです。船は長く細く造られたそうです。

天保3年(1832)から白坂村の折井家が運営されていました。幕府の許可を得て開設するまでに、陸路関係者からの反対にあい、95年もかかったそうです。

松本と信州新町まで60キロを6時間かけて下りましたが、その逆は3日もかかったそうです。

参加者の方からこんなお話しも伺いました。

『舟を曳く人は舟を曳いて川岸を歩いた。1人曳は真っすぐ曳くため曳く位置(多分舟に取り付けた曳綱の位置の事だと思う)が大事だった。橋脚など多い場では2人曳とし、橋の所ではもう1人が竿を使って(多分河岸からの操作で舟には乗っていないと思います)方向をコントロールした』

想像するだけで大変そうだったと思います。
しかしその後鉄道が開通したなどの理由で明治35年に廃業してしまいました。

犀川通船碑説明

岬の形がわかる上から撮影した写真

岬 撮影Oさん

過去に撮影した対岸にあった犀川通船乗り場跡にある説明看板

女鳥羽川と田川との合流

川の先に見える山は、蓮華岳です。

田川

奈良井川と田川との合流

(撮影日下見の10月14日)

田川と奈良井川の合流

奈良井川と大門沢の合流

奈良井川沿いを走ります。

奈良井川と田川合流
水道橋

狭い道に入ります。

狭い道

奈良井川と反対には、清流が流れわさび田もあります。(撮影は下見の日)

島内の清流

地元の方が整備したと思われる湧き水を汲めるスポットがあります。

湧水スポット

清流に水車が回っています。

水車

珈琲タイム

こちらも地元の方が作ったと思われるテーブルと椅子がありましたので、お借りしました。ありがとうございました。

湧き水を使って煎れた珈琲は、すごく美味しくてビックリしました。

珈琲タイム

河原でも水が湧いています。

湧き水スポット

ここからみんな自転車を担いで登りました。

自転車を担いで昇る

最後の目的地に到着!

松本市上下水道局島内第一水源地  登録有形文化財 平成 27 年8月4日

松本市上下水道局島内第一水源地 国の登録有形文化財

松本市街地は、源池の井戸や槻井泉神社の湧水などを始めとする湧き水が豊富です。しかし、明治以降は市街地の人口増加や度重なる大火のなどにより、近代的な水道を敷設する必要性が高まり、大正時代中期頃から水道水とする水源の調査が始まりました。

 その結果、松本に隣接する当時の島内村(現在の松本市島内)の奈良井川沿いに当たるこの場所に水源地を設け、600mほどの東の城山に設置した配水地に水を電動ポンプで汲み上げ市街地へ水を落とす方式が採用されました。

 平成27年に島内第一水源地にある4施設と城山配水地にある2件の施設がが国の登録有形文化財に登録されました。その一つが大正12(1923)竣工の松本市上下水道島内第一水源地旧喞筒室(しょくとうしつ)です。鉄筋コンクリート造平屋建。四周に菱形模様のパラペットを廻し、柱型には石造風の目地を施すなど幾何学模様を基調としたアールデコ調のデザインが印象深い造りとなっています。広く開けられたスチールの格子窓は採光や排気にも配慮され水源地の要となる建物です。この湧き水は汚れを取り除く必要のないほどのきれいなおいしい水だそうです。機会があれば城山の城山配水地も見学したいものですね。

市民記者 藤松さん

松本市上下水道島内第一水源地旧喞筒室(しょくとうしつ)
松本市上下水道島内第一水源地 集水井及び会所
この送水管を通りし城山配水地へ北アルプスの湧水をくみ上げ市街地へは90mの高低差を利用して水を配水しています。現在は井戸水以外に奈良井川ダムのみずとブレンドされていいるそうです。

goodmorningサイクリング秋編は、四柱神社から女鳥羽川と田川、奈良井川沿いを走り島内まで歴史について学びながら走る楽しいサイクリングでした。

次回の女鳥羽川再発見プロジェクト連続講座
「河川を活かしたまちづくりの全国実例」は、11月12日(金)19時~大手公民館でおこないます。
現在申し込み受付中です。

要予約。↓の申し込みフォームからお申し込みいただけます。

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