Doon 食堂・印度山

2018.2.7
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Doon 食堂・印度山

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裏町のはしご横丁にその店はあります。2つのテーブルにそれぞれ3脚の椅子だけの小さな店内ですが、三方がガラスで囲まれていて、閉塞感はありません。この日はTVの取材が入っていました。

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(左)キーマカレーのセット:キーマカレーに入っているスパイスは様々なサイズで完全につぶしてないものもあります。それを噛んだ時に広がる香りは、ひと匙ひと匙を口に運ぶ楽しさを教えてくれます。

(右)チキンのカレー:意外なほどたくさん入っているチキンと辛すぎない味にインド家庭料理の贅沢さと優しさを感じます。チャパティと一緒にどうぞ。

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北インド出身のご主人のアシシュさんは愛知万博の際に来日したのがきっかけで日本の方と結婚されました。家庭で奥さんが作る日本風のカレーを食べたとき、自分の知っているカレーとは違うなあと感じました。

どうしてもインドのカレーが食べたくて、自分で作ったら、これが友人などに評判になりカレー教室を開くようになりました。そして、このカレーはどこで食べられますかと尋ねられ、自分の店を持つに至ったそうです。

今でも店が休日の時、近隣各地でカレー講座を開くこともあり、どういったものがインドの家庭料理としてのカレーであるかを広く知ってほしいと願っています。

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ご飯はジャポニカ米(安曇野産こしひかり)を使用しています。粘りと甘さがあり、食べた時の満足感があり、カレーにもよく合うということです。

地元や観光客のみならず、日本国内で暮らすインドの方々もここで食べるためにわざわざ松本に訪れることもあるそうです。

気候が良い時は外のテーブルでも食べられます。

ハラールチキン(Halal chicken)、グルテンフリー(Gluten-free)、ナッツフリー(nut free)で、ビーガン(Vegan:完全菜食主義者)にも対応できる食材を使用しています。

食材のこと、インドと日本の違い、掲げられた有名人のサインや写真など、ふと思ったこと聞いてみたいことを気軽に訊ねてみてください。ご主人のアシシュさんは熱心に教えてくれます。そこから話が広がり、思いがけない発見があるでしょう。

強い主張や際立った個性ではなく、安心して食べられるもの、リラックスできること、会話を楽しめること、このことが「家庭料理」を標榜する所以だと感じました。

【市民記者 たかやなぎ】