クリスマスによせて フルート演奏(桂聰子さん)ミュージアムコンサート 桂重英美術館

2017.12.4
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2017年12月2日、桂聰子さんのフルート演奏と伊藤訓子さんのピアノによるミュージアムコンサートが里山辺林の桂重英美術館で行われました。曲目はドイツ民謡の「もみの木」から始まり、シベリウスの「ノクターン」、グノー、カッチーニ、シューベルトの「アベマリア」他、ホワイトクリスマスなどのクリスマスに因んだ全16曲。一足早いクリスマスがアルプスの山々や里山の風景の絵の中にやってきました。

フルートは桂聰子さん、ピアノは伊藤訓子さん
フルートは桂聰子さん、ピアノは伊藤訓子さん

桂重英さんのご友人、齋籐康治さん(81歳)が新潟市秋葉区から来られ、桂重英さんの若いころからの優しい人柄についてお話を伺うことができました。
斎藤康治さんのお話
齋藤康治さんのお話

「生きている父との時間は15歳まででしたが、父からは美しいものを発見する楽しみを教えてもらったような気がします」と桂聰子さんは話されていました。
前穂北尾根(1978年)
前穂北尾根(1978年)

その他、夕方になると父は、宿題をしている姉や私(聰子さん)、そして夕食の準備をしている母に、「今、この時しか見られない色だから、見逃したら勿体ないよ」と声を掛け、2階の画室で4人で夕焼けを見ました。そして夕映えの後の暗くなっていく微妙な色の変化までをも「美しい!」と・・・(画集にも紹介されています)。
春暮(1982年)
春暮(1982年)

気付かなければそのままになってしまうかもしれない、当たり前にそこにあるものの中に隠されている美しさ、楽しさを感じられることはとても幸せなことだ、と・・・
風わたる(1972年)
風わたる(1972年)

音と色ー「モーツァルトを聴くと色が出てくる」アトリエで制作中の父が私(桂綾子さん)に言ったことも・・・。
靑根風景(1933年)
靑根風景(1933年)

自然に魅せられ「自然がお手本」と言っていた夫は、人様から「峨々とした岩山の作品と、穏やかな麓の風景作品とは同一人物が描いたものではないようにタッチが違うが何故?」と問われることが間々あったが、実に事も無げに「対象がそうさせるのです」と夫は答えていました。(桂春美さん)
絵画作品の写真は、桂様よりお借りしたものを含んでいます。
記事の一部には、桂重英画集からの紹介が含まれています。
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