「三代目中村勘太郎、二代目中村長三郎 初舞台」記者会見

2016.3.9
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「三代目中村勘太郎、二代目中村長三郎 初舞台」記者会見

歌舞伎座、平成29年2月興行「二月大歌舞伎」において、中村勘九郎の長男・波野七緒八(なおや)くん5歳と次男・波野哲之(のりゆき)くん2歳が、「門出二人桃太郎(かどんでふたりももたろう)」で初舞台を踏むことが決まり、7日に都内で会見が行われました。七緒八くんは三代目中村勘太郎、哲之くんは二代目中村長三郎として舞台に上がります。
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会場には2枚のパネルが飾られていました。白黒のものは勘九郎のお父さんで2012年に亡くなられた十八代目中村勘三郎さんが1959年4月、3歳の時に「昔噺桃太郎」で舞台をふんだ時のもの。カラーのほうは1987年1月に勘九郎が5歳、七之助が3歳の時、「門出二人桃太郎」で初舞台を踏んだ時のものです。ふしぎですね。3代にわたっての桃太郎です。
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さて初めに 昔の映像を見せてもらい つづいて主役の二人がお父さんに手を引かれて登場です。松竹社長の迫本さんと松竹副社長の安孫子さんのごあいさつの後それぞれご挨拶していただきました。
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お父さんは心配そうですね。
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勘九郎さんは「このたび来年の二月大歌舞伎に七緒八が三代目勘太郎として、哲之が二代目長三郎として舞台に上がることになりました。父が亡くなってからも、こうして歌舞伎座で初舞台ができることを本当にうれしく思っております」とご挨拶。
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続いて七之助さん「2人を見ていますと、私の初舞台の記者会見よりはるかに静かだなと。確実にいい歌舞伎役者になると確信しております」とご挨拶。皆の笑いを誘っていました。
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そして七緒八くん 「波野七緒八です。よろしくお願いします。」とはっきりした声でご挨拶。
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続いて哲之くん「波野哲之です。よろしくお願いします。」と、ちょっとやり直しましたがちゃんとご挨拶できました。
質疑応答で
・いつから子の桃太郎を考えてのか聞かれ、2人産まれたときに、初舞台は『桃太郎』をさせてあげたいなと強く思ってたと言ってました。かなえることができてうれしいですねと。
・十八代目勘三郎さんはどう思うでしょうと聞かれ 何よりも喜んでくれると思う、孫パワーはすごいですしでれでれでしたからと答えていました。
・また、二人が、勘三郎さんに似ているところがあるか聞かれ、方っぽをポケットに入れる立ち姿や、寝かたが(ソファーで手を挙げて寝るところなど)十八代目にそっくりだともおっしゃっていました。
・楽しみな事や心配なことを聞かれ、もういやだ、今も本当に大変で、これ記憶にないと思う、ワキ汗がポタポタ垂れてますから話していました。
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二人のふだんのすがたについて、七緒八くんは比較的おとなしく、哲之くんは外面はいいけれど家の中では大変。家では芝居ごっこはしょっちゅう。今は一本橋をかけて渡るのにはまっていて、こっちに落ちたら海にさめ、反対に落ちたらお坊さんにたたかれるとやっているなど子どもらしいところを話してくれました。
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フォトセッションまでよく我慢していたなと思いましたが、さすがにお父さん叔父さんをはらはらさせる場面がたくさんありました。
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この初舞台 二人桃太郎を記念して 松本で田んぼアートをやることが決まっています。中村屋さん総出で もちろんお子様方二人も田植え、稲刈り経験するそうです。楽しみですね。