COLUMN

大自然の魅力満載
乗鞍高原

僕が人ごみの流れに忙殺される東京の生活に嫌気が差し、山でのスローライフに憧れてこの乗鞍高原で住み始めて、早18年・・・。20年弱経った今でも、毎日の乗鞍岳の山の景色の美しさ、 新緑の眩しい程の生命の緑色、雨の日の森に包まれるような匂い、晴れた日の突き抜けるように濃い青空の色、山全体が燃えるように色づく鮮やかな紅葉、スキーで滑れば五感が震えるほどの快楽に浸れる白銀のパウダースノー、 厳しくも美しい冬山の世界、 
どこを見ても毎日感動しっぱなしの生活が、乗鞍高原にはあります。

乗鞍高原 Cafe & Bar Spring Bank 八田哲史

山スキーにどっぷりハマり、カナダやアラスカにもテントと寝袋をもって山籠りしたりしてます。登山歴は15年ほど。乗鞍高原在住なので、普段は乗鞍岳や、槍~穂高の北アルプスを中心に登っています。今までは、カナダやアラスカでの山スキーなど、ヒマラヤトレッキングなどしてきました。今後の目標は、北アルプスの縦走、ヒマラヤ高山への挑戦、アラスカやパタゴニアなどの僻地に自分のシェプールを描きたいと計画中です。

絶景と共に暮らす贅沢

乗鞍岳の麓乗鞍高原に住んでいると、山が目の前にあり、行きたいと思えばスグに山へ登りにいける環境が、最高です。天気が良ければその日に、コンディション良いうちに登りに行く事が出来るので、いつも自分の限界に挑戦するような最高の登山を楽しめます。そして山は、四季いつも違った景色を魅せてくれます。見た事が無い最高の景色、行った事が無い場所への憧れ、経験したことがない領域への挑戦、どれも胸が躍ります。例えば、

朝起きて紺碧の快晴の青空の中に見える乗鞍岳のスカイライン。 空全体が燃えるように真っ赤な朝焼けや夕焼けの色合い。季節ごとの四季の山の色合いの美しさ。

冬の始まりに降ってきた雪の最初の一粒。初夏のむせかえるような雨の日の森の匂い。春になってきたのを感じる暖かくなった一日。-20℃ぐらいにまで冷え切った日に見えるダイヤモンドダスト。真っ白に輝く冬の荘厳な乗鞍岳。どれも見た事が無い最高の景色に胸が踊ります。

365日違う、山のいろんな表情

山の表情は1365日いろんな表情があるので、これが一番好き!と決められませんね。その日見た美しいと思う瞬間が、「その時の一番」なような気がします。僕個人的には朝の表情が好きです。住んでいるからこそ見れる一瞬はあると思います。例えば、朝焼けや夕焼けは、大体5分ぐらいのショーですから。でも、乗鞍岳は西部にあるので、キレイに見えるのは太陽の光が当る午前中が、色合いはキレイに見えます。午後からは逆光になるのです。写真も大体午前中に山に太陽の光が当るので午前中がキレイに撮影できます。

山好きが集まる場所ならではの、愉しみ方

そんな乗鞍高原で、僕は乗鞍高原唯一のカフェ&バーを経営しています。山岳観光や温泉が好きな人、登山やスキーなどのアウトドアな人、そしてお酒好きな人が多く集まります。僕が最高のフィールドだと思う乗鞍岳で、夏は登山、冬はバックカントリースキーなどを楽しんで貰い、そして楽しんだ後は、静かで清々しい山の中のお店で、ぜひコーヒーや美味しいお酒を飲んで、最高に楽しんだ時間をお互いに共有することで、さらに楽しんでいって欲しいと思っています。行った事が無い場所への憧れ、経験したことがない領域への挑戦、どれも胸が躍ります。あと、温泉ですね。地元の人の温泉の思いは、一言で言えば、「誇り」だと思います。友人が来た時に一緒に入りに行くとか、特別なときに入っています。身体を伸ばして入れる屋外の大きな露天風呂が僕は好きです。