#マツモト建築芸術祭12 レストラン ヒカリヤ⑤

2022.2.10
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#マツモト建築芸術祭12 レストラン ヒカリヤ⑤

マツモト建築芸術祭 レストランヒカリヤ

江戸時代親町3町のひとつ「東町」は善光寺街道沿いにあり、当時は旅籠などもいくつかありとても賑やかな町でした。

現在は、女鳥羽川に橋が架けられ国道143号線が通り交通量が多い道になりましたが、国道沿いにある古民家は黒い外観が目をひきます。
明治20年に建てられた蔵屋敷は、現在「ヒカリヤヒガシ」「ヒカリヤニシ」という名前の日本食とフレンチの2つのレストランがあります。
「ヒカリヤヒガシ」はまつもと百てんプロジェクトの協力店です。

11:00〜17:00
※毎週水曜定休、2/12(土)、
2/16(水)、2/19(土)見学不可

レストランヒカリヤ外観

建築年 明治20(1887)年
設計者 不明 施工者 不明

明治20(1887)年、名門商家であった平林家により建てられた古民家。屋号の「光屋(ひかるや)」は、当主が現在の安曇野市光地区出身だったことにちなむという。一時は取り壊しが検討されていたが「人が集う場所として建物を生き返らせたい」と、現オーナーが建物を受け継ぐ。世界的に名高い空間設計家の高取邦和氏の指揮で、平成19(2007)年飲食店として再生。母屋をそのまま生かした日本料理の『ヒガシ』、漆喰の蔵をリノベーションしたフレンチの『ニシ』が、中庭を中心に別棟の蔵屋敷で営業する。

旧善光寺街道に面する間口15mに及ぶ蔵屋敷は、切妻造(きりづまづくり)桟瓦葺(さんかわらぶき)。外壁の腰部はなまこ壁、上部は漆喰塗で、道路に面した東側は黒漆喰、他は白漆喰となっている。通りに面した2階には観音扉付きの窓が6か所設けられている。檜材を主とした檜普請(ひのきぶしん)で、江戸時代の高度な木造建築の技術が生かされている。土間の玄関と店舗部分には上質の欅を豊富に使い、奥座敷には柱や造作の檜に加え、床の間に紫檀・黒檀、床脇に欅、長押に鉄刀木と高級材が適切にバランスよく用いられている。

平成22(2010)年、店舗兼主屋と文庫蔵が国の登録有形文化財に指定。平成28(2016)年には、ヒカリヤのニシ、ヒガシともに松本市近代遺産に登録された。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)

ヒカリヤニシ入口

中に入ると検温と消毒をして奥の中庭への扉を案内されます。

ヒカリヤ中庭への入口

中庭

ヒカリヤ中庭

蔵へ

マツモト建築芸術祭

石川直樹 Naoki Ishikawa 

昭和52(1977)年、東京都生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。

平成20(2008)年、『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞。平成23(2011)年、『CORONA』(青土社)により土門拳賞。令和2(2020)年、『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)により日本写真協会賞作家賞を受賞した。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)、『地上に星座をつくる』(新潮社)ほか多数。

(マツモト建築芸術祭公式サイトより)

KATHMANDU

カトマンドゥ町

カトマンドゥ1
 

カトマンドゥ 街とチベタンの女性

蔵の中でも見る写真は、カトマンドゥの喧騒、臭い、砂ぼこりと活気を思い起こさせます。

現在信毎メディアガーデン1階で「石川直樹写真展」開催中です。

かわかみ建築設計室④に続く・・